ハローキティが県内の人気スポットを紹介する「とやまの旅フォトコレクション」の15番は、舟橋村図書館でした。

住民に愛されている舟橋村図書館

え、そこって観光地?
そんな突っ込みが聞かれそうですが、いえいえ、ちょっと待ってください。
日本一小さな村の図書館だからといってあなどるなかれ。

まずは蔵書数。
人口100人当たりでみると、2884.7冊で堂々の県内1位。

村民1人当たりの貸出冊数も30冊でトップです。
全国で1位になった年もあるんです。

人気の理由は幾つも

人気の秘密を探ってみると、幾つも理由が見つかりました。

まずは、便利な立地。
富山地鉄の舟橋駅の建物と一緒になっていて、駐車場が広いんです。
開館から22年がすぎた今も館内はきれいです。図書館に入るときは靴を脱ぐからなんですね。

職員の対応にも温もりがあるんです。
初めて見掛けた親子の特徴は必ずメモして覚え、次回に来館した際には声を掛けるてるんですって。
司書だけでなく、村長や村の職員が読み聞かせをすることもあるのだとか。
時には村の農家が作って余った野菜を配ることも。

意外なお客さん

あまりにも大勢に親しまれたために2008年には意外なお客さんが訪れました。

舟橋村図書館に迷い込み、窓の外を見るカモシカ=2008年7月

そう、カモシカなんです。
自動ドアから入り込み、本棚に上るなどして全国的に話題になりました。

この騒動を図書館は「カモシカとしょかん」と題した絵本に仕立てたんです。
カモシカも訪れたくなるような図書館ってことですね。
2008年には開館20年記念で続編「としょかんやさん」も刊行しました。

本好きのカモシカ「カーモくん」が森に図書館をつくるストーリーです。
物語を貸し出すだけでなく、自ら紡ぎ出すなんてすてきですね。

どうです? 旅フォトコレクションにぴったりの場所じゃないですか。

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