富山市の中心部にある富山城址公園は、市の公園の中でもシンボル的な存在です。

富山城址公園の堀に浮かんだ「花いかだ」​​​​​​

松川と並んで花見の名所として知られ、4月には、大勢の花見客でにぎわいます。

空襲で一度は焼け野原に

天守閣を備えた富山市郷土博物館は、一目見てお城とわかる外観で人気の施設です。新型コロナウイルスの感染が広がる前は、記念撮影する観光客の姿がしばしば見られました。

富山城の跡地が公園となったのは1940年。ですが、45年の富山大空襲で建物や木々が全て燃えてしまいました。

それから7年。「富山城址公園」として再スタートを切ったんです。
 

54年には、戦災復興事業が終わったことを記念して、公園内で「富山産業大博覧会」という一大イベントが開かれました。その際に作られたのが現在の天守閣です。

富山城址公園そのものが戦災復興のシンボルなんですね。

絶えず進化する公園

2008年には城址大通りに面する場所に、10代の富山藩主だった前田利保が隠居所として建てた千歳御殿の正門「千歳御門」が移築されました。

移築された千歳御門

門をくぐれば富山の豊かな自然を表現した日本庭園が広がります。16年には庭園脇に明治期の茶室を移設した「本丸亭」が完成しました。

現在は、北側の松川沿いにある親水広場のリニューアルを進めています。

この公園、ディズニーランドみたいにずっと進化し続けている「完成しない公園」でもあるんです。

富山まつりや野外ライブなどのイベントも多く、市民の暮らしに欠かせない公園です。

富山城フェスの参加リポートはこちら
>家族4人で忍者合戦
感動の桜舞う360度画像! webunの記事はこちら
>とやまの桜2020 富山城址公園
松川遊覧船の運航スタートを伝えるwebunの記事はこちら
>両岸の桜ほころぶ