魚津埋没林博物館は、施設のキャッチフレーズにある通り、「富山湾の二つの不思議」に出合える施設です。

外観が特徴的な魚津埋没林博物館

一つはいにしえのロマンを感じさせる埋没林です。
字の通り、埋もれた林のことで、水中展示館では昭和27年に見つかった大きな埋没林が巨大なプールの中に展示されています。

水中展示館の魚津埋没林。埋まっていた地中に近い環境​​で保存できるよう水槽の中で展示している

大きな樹木は幹の直径が約2メートル。
樹齢は500年!
埋没林を発見した場所に博物館を建てたというから驚きです。

目の前は海なのに。

かつては林が広がる

2000年前のこの辺りは、樹齢500年の樹木が育つような林が広がっていたんですね。
年月を経て地形が大きく変わったことが実感できます。

もう一つの神秘が蜃気楼。
空気中で光が屈折するために海の向こうに見える景色が反転したり、伸びたりして見える現象です。

魚津市の海岸から見えた蜃気楼。富山市方面の街並みが伸び上がって見える=7月27日日午後1時50分ごろ

博物館は研究・観測の拠点でもあるんです。
魚津市では蜃気楼の発生をメールで知らせる「しんきろう通信」というサービスも行っています。

ほかにも、じかに埋没林に触れられる乾燥展示館や発掘現場の雰囲気が味わえるドーム館など、多彩な施設で二つの神秘に触れることができます。

文化財スイーツ!?

科学や自然のお勉強ばかりではありません。
館内を見学したあとは、カフェ「KININAL(キニナル)」がおすすめ。
魚津のフルーツを使ったスイーツが味わえます。

人気は、国の登録有形文化財になった東山円筒分水槽(魚津市東山)を再現した“文化財スイーツ”です。

東山円筒分水槽をイメージしたスイーツ

ゼリーとメロンで湧き出る水、生クリームで水しぶきを表現してあります。

スイーツのモデルになった国の登録有形文化財「東山円筒分水槽」

価格は1150円(税別)。期間限定メニューで、今のところ、8月いっぱいは販売予定だそうです。


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