私たちの体の構成物質およびエネルギー源となる三大栄養素について、順に説明してきました。今回はたんぱく質です。


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たんぱく質は筋肉、骨、血液など私たちの体を作る材料です。体の中ではアミノ酸として分解され吸収され、必要に応じて、筋肉になったり、ホルモンになったり、エネルギーとして使われます。

たんぱく質を多く含む食品としては動物性のたんぱく質なら、牛肉豚肉鶏肉などの肉類、まぐろあじいかなどの魚介類、鶏卵ウズラ卵などの卵類、牛乳乳製品などがあり、植物性のたんぱく質は大豆豆腐納豆などの大豆製品になります。ごはん、小麦など穀物にもたんぱく質は入っていますが、肉や魚など比べるとアミノ酸の組成が少し劣ります。

体の材料となるため、たくさん食べれば、たくさん筋肉がつくと思われがちですが、筋たんぱく質の合成に利用できるたんぱく質には限りがあるため、過剰に取りすぎたタンパク質は体脂肪となって蓄積されます。毎食コンスタントに食事から摂取する必要があります。

また、たんぱく質の過剰摂取を続けていると腎臓や肝臓に負担をかけます。
朝食でごはんとみそ汁、パンだけでは良質なたんぱく質を摂取することはできず、体を作るたんぱく質は不足します。朝食から卵焼きや焼き魚など主菜となるたんぱく質をしっかり取りましょう。

次回はたんぱく質を多く取れるメニューをご紹介いたします。

◆舘川 美貴子(たちかわ みきこ)◆

管理栄養士、公認スポーツ栄養士
富山市生まれ。中京女子大学(現 至学館大学)健康科学部栄養科学科卒業。
日本スポーツ栄養学会評議員。学生アスリートやプロスポーツ選手の栄養サポートを行っている。