講師は、東京でアウトドア商品などの開発、販売を行う木原彰夫さん(高岡市出身)。木原さんは25歳から11年間、アウトドアブランド「チャムス」に勤務し、ゼネラルマネジャーとして営業や商品開発を手掛け、2015年に独立しました。ことしから高岡市を拠点に県内でもアウトドア関連事業を展開する予定です。
木原さんに、コノコトレポーターの皆さんからの質問に答えていただきました。
Q1.必要な道具を一通り買おうとすると、予算はどのくらい?
A.ルームテントが4~5万円、人数分のマットと寝袋で35,000円、ライト2台で20,000円、ツーバーナーが14,000円、キッチン台7,000円、ダッチオーブン、テーブル、椅子、合わせて15万円くらいだと思います。
最初から全部そろえるのは大変と思えば、まずはテントと寝具、照明を用意してください。椅子やテーブル、調理器具はキャンプ場で借りることができます。最近のオートキャンプ場は電源がある場合もあるので、そういう場所には炊飯器を持っていき、カレーを作って食べるだけでも十分楽しめます。キャンプ場のレンタル品をうまく利用しながら、少しずつ道具を増やしていってください。
Q2.大きい車を持っていません。
A.かさばるのはテーブルと椅子なので、キャンプ場で借りちゃいましょう。とにかくテントは買ってください。すると、次はどこに行こうというふうに楽しみが広がります。
あとは大きな車を持っているお友達と一緒に行く!という手もありますよ。
Q3.以前、夏にキャンプに行った時、夜に雨が降ったのですが、テントの中が暑くてなかなか寝られませんでした。何かよい方法はありますか?
A.乾電池式扇風機というのがあります。少しは、涼しくなるかもしれません。
晴れていれば、フライシート(テント本体の上に重ねて張るシート)を外すと、風通しがよくなって快適です。
夏のキャンプは、標高の高い場所がおすすめです。夜は長そでを着るくらいの場所が快適ですね。
Q4.キャンプは片付けが大変そうです。
A.片付けのルールは、しっかり乾かすこと。そうしないとかびてしまいます。フライシートを外したら、テントをその形のままひっくり返して、しばらく干し、床面が乾いたらポールを抜いて畳みます。
片付ける時に雨に降られる場合もあります。その時は、ポールを抜いたら、大きなごみ袋にぐちゃぐちゃでもいいのでテントを入れて持ち帰り、晴れたら庭や公園などで干してください。雨の中の片付けは、ちょっと残念な気持ちになりますが、とにかく早く片付けて、しばらくごみ袋の中身のことは忘れてください!
Q5.朝ごはんは何を食べたらいいですか?
A.ホットサンドクッカーがおすすめです。食パンは耳付きのまま使えますし、中にハムとチーズを入れるだけで十分。簡単においしく出来上がります。
Q6.海辺でキャンプする場合の注意点はありますか?
A. 風と雷です。
海辺は風が強いので、「サンドペグ」と呼ばれる、砂にしっかり刺さって抜けにくいペグを使ってください。雷はどのキャンプ場に行っても、最も気を付けなければいけません。空が暗くなってきたら、すぐに片付けて車に逃げる。片付ける暇がなくても、とにかく車に逃げます。テントに逃げるのは、危険なので、絶対にやめてください。
Q7.おすすめのキャンプ場はありますか?
A.長野県や群馬県には有名なキャンプ場がたくさんあります。
最近、漫画の舞台にもなって注目を集めているのが、静岡県の朝霧高原にあるキャンプ場です。目の前にどーんと見える富士山から朝日が昇る様子を見ることができます。標高もあるので、夏でも涼しいですね。
県内なら南砺市の桂湖オートキャンプ場は、ダム湖のほとりでキャンプができてカヌーを楽しむ人に人気です。利賀国際キャンプ場は、川沿いにあり、夏なら水遊びを楽しめます。
Q8.夫が出無精で、休日は1日ソファーで過ごしています。私はキャンプに行きたいのですが…。
A.置いていきましょう(笑)。自分たちだけで楽しんで、帰ってその楽しさを伝えてみてはどうでしょうか。行きたがらない人は、知らない場所に泊まるのが嫌というケースがあるので、まずはデイキャンプやキャンプイベントに参加してみるとか、バーベキューに行くとか、日帰りから誘ってください。
また男性の場合は、道具からはまるケースも多いです。まずは道具を見に行くのもいいかもしれませんね。
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