ものづくりをするためのものをつくる企業
富山市町村に拠点を構える『本田精密工業株式会社』は、旅客機や自動車などの製造に欠かせない“特殊精密工具”を製造・再研磨するプロフェッショナルとして、1980年の創業以来、最新設備と職人技を活かしたミクロン単位の“ものづくり”を行っている会社です。
現社長が大きく広げた先代の基盤
代表取締役社長の本田拓也さんは、先代から急遽引き継いだ基盤が持つ技術という財産に、大手商社での経験を取り入れることで、地元メインの取引先を全国規模へと拡大させていきます。上場企業を相手に売上額を大幅に伸ばした立役者…しかし、「スタッフへの感謝しかない」と繰り返す本田社長は、どんな新たなハードルにも柔軟に対応してきた職人の技術と従業員の対応力を慮ります。
熟練の職人がいる現場で学ぶ、国内トップクラスの研削技術
柳田 竜弥さん(30)は、同業種から転職して1年目の最若手“職人”!より高い「研削」技術を手にしたいとの思いで『本田精密工業』の門を叩いたそうです。現在、汎用機や総形倣研削盤を使用しての研削加工を任されている柳田さんは「大先輩方のフォローは全てが優しくてためになる」「苦労や壁を乗り越えられたとき、大きな充実感と自分自身の成長を実感できる場所」と現在の環境への満足を語り、「チャレンジしたい人には理想的な会社ですよ!」と未来の後輩へ呼びかけます。
信頼と実績で、さらなる精密な世界へ!
どんな硬い素材をも上回る“超硬合金”を、『0.001mm』単位の精度で加工する技術が今も昔も『本田精密工業』の根幹です。最新鋭のNC加工機も大量導入しつつも、職人の経験と感覚が勝ることは多々…「最新技術の追求」と「職人技の伝承」の2本柱はどちらも欠かせません。現在は、実績豊富な高い技術で、医療分野への進出も視野に入れているそうで、今後ますますの飛躍に期待しかありません!
代表取締役メッセージ 本田拓也
工具はあらゆる“ものづくり”に不可欠です。世相や需要に常に先回りし、一歩先を走り続ける『本田精密工業』で、一生モノの技術力を身に着けて、一緒に新分野へチャレンジしましょう!
<編集後記>
本田社長の商社時代は「現状維持は許されない」厳しいものだったそう。富山に戻って堅実な職人集団の中で働く中、真逆の価値観も知り、リスペクトできたと語る本田社長は、言葉選びから気遣いの人といった印象。インタビューの取れ高(魅力的な部分)もとにかく多く、逆に縮めるのに苦労しました(笑)もちろんいい意味です!
本田精密工業株式会社
[代表者]代表取締役 本田 拓也
[事業内容]切削工具、耐摩耗工具、刃具再生
[従業員数]50名
[本社]〒930-0952 富山市町村401番地
[連絡先]TEL.076-424-2629
[URL]http://www.honda-tool.co.jp