前回は、よくかむことが、子どもの発達にとても大切なことをお伝えしたので、今回はカムカムレシピとして、おからを使ったかりんとうをご紹介します。

豆腐をつくる際、大豆を煮て搾ったものが豆乳、その残りかすが「おから」です。
おからには、食物繊維やカルシウムがたっぷりで、たんぱく質や炭水化物、カリウムも多く含まれています。

食物繊維は100g中11.5gも含まれ、「セルロース」という水に溶けない食物繊維が多く含まれています。このセルロースは、腸のぜん動運動を促してくれるので便秘の解消になり、腸内の残留物をそうじしてくれます。大豆の炭水化物に豊富に含まれるオリゴ糖は、腸内の善玉菌のえさにもなってくれます。

また、おからには大豆のカルシウムが多く残っていて、ゆで大豆の約40%ものたんぱく質が残っており、非常に優れた食品と言えます。今回はこの栄養たっぷりのおからに、たんぱく質とカルシウムが豊富な桜エビを加え、かりんとうにしました。しかも、しっかりとかむことを意識しました。

■おからかりんとう

【材料】2人分

  • おから … 25g
  • 薄力粉 … 25g
  • 卵 … 15g
  • 砂糖 … 5g
  • 青のり … 3g
  • 白いりごま … 6g
  • 桜エビ … 3g 

【作り方】

  1. ボウルにおから、薄力粉、溶き卵、砂糖を入れ生地を作ります。
  2. 1の生地に青のり、白いりごま、桜エビを加え、よく練りこみます。
  3. 生地を綿棒で5mm程度の厚さにし、棒状に切ります。
  4. オーブンシートをひいた天板にのせて、170~180℃で20分程度焼きます。カリッとなるのが目安です。

【栄養成分】

  • エネルギー:209kcal
  • たんぱく質:9.1g
  • 脂質:6.4g
  • 炭水化物:28.7g
  • カルシウム:154mg
  • カリウム:242mg
  • 食物繊維:4.9g
  • ビタミンB 1:0.14mg
  • ビタミンB2 :0.14mg
  • ビタミンB6:0.10mg

 

◆舘川 美貴子(たちかわ みきこ)◆

管理栄養士、公認スポーツ栄養士
富山市生まれ。中京女子大学(現 至学館大学)健康科学部栄養科学科卒業。
日本スポーツ栄養学会評議員。学生アスリートやプロスポーツ選手の栄養サポートを行っている。