前回は好き嫌いを克服する方法として「食品を育てる」「一緒に料理する」ことをご紹介しました。
自分で育てた食品や、自分が料理した食べ物には愛着がわき、大切にしようとします。また、残さず食べようと思うためです。
そこで比較的簡単に栽培できるプチトマトを利用したピクルスをご紹介いたします。
■プチトマトピクルス

【材料】1人分
- プチトマト … 60g
- きゅうり … 40g
- 黄色ピーマン … 15g
----ピクルス液----
- 砂糖 … 10g
- 穀物酢 … 16g
- 白ワイン … 3g
- 塩 … 0.3g
- 黒胡椒 … 0.1g
- ローリエ
- 鷹の爪
【作り方】
- ピクルス液を作ります。鍋に酢、白ワイン、水、砂糖、塩を入れて火にかけ、砂糖が溶けたら火を止めて冷まします。
- プチトマトはへたをとり、洗います。きゅうり、黄色ピーマンはへたをとり乱切りにします。
- 保存容器などに2の野菜と1のピクルス液を加え、冷蔵庫で保存します。半日から1日保存してください。しっかりと冷蔵保存すれば、2~3日持ちます。(食べる前には必ず、鮮度を確かめましょう)
※オリーブオイル、アマニ油、えごま油などをかけて食べると、さらにまろやかになりますよ。
よくかんで食べて栄養素たっぷり吸収
プチトマトは、トマトと比べカリウム、β―カロテン、リコピンが多く入っています。
リコピンには強力な抗酸化力があり、日焼けの防止や、日焼けした肌を回復させる働きがあり、今の時期におすすめの食材です。このリコピンは、プチトマトの皮の部分に多く含まれており、皮を切り刻むことで→細胞壁が破壊→栄養素が外ににじみ出る→栄養素を吸収しやすくなります。なので、よく噛んで食べることが大切です。
切って食べる場合、切っただけでは栄養素は壊れないものの、空気に触れて時間が経つと酸化しやすなり栄養素が壊れてしまうため、切った後なるべく早く食べるか、オリーブオイルをかけて食べ、酸化を防ぎましょう。またリコピンは脂溶性のビタミンのため、油に溶けて一緒に摂ることで、より栄養素が吸収されやすくなる性質があります。
自分で育てたトマトはとてもおいしいはずです。
プチトマトは乾燥・多日照・昼夜の温度差がある気候を好みます。また、甘いトマトを作るためには水分を制御することがコツとなり乾燥気味に育てる方が味は良くなります。
ぜひ、トマト嫌いはトマトを育ててみましょう。

【栄養成分】
- エネルギー:71kcal
- たんぱく質:1.3g
- 脂質:0.1g
- 炭水化物:17.2g
- カロテン:784μg
- ビタミンC:48mg
- カリウム:295mg
- 食物繊維:1.4g
次回はリカバリー(疲労回復)ドリンクにおすすめのバナナジュースを紹介します。
◆舘川 美貴子(たちかわ みきこ)◆
管理栄養士、公認スポーツ栄養士
富山市生まれ。中京女子大学(現 至学館大学)健康科学部栄養科学科卒業。
日本スポーツ栄養学会評議員。学生アスリートやプロスポーツ選手の栄養サポートを行っている。