暑さもようやく和らいできましたが、夏の疲れがたまっているという人も多いかもしれません。今回は手軽に作ることのできる、運動後のリカバリー(疲労回復)ドリンクの紹介です。

牛乳、バナナを使ったバナナジュースです。

牛乳にはたんぱく質、カルシウム、水分、バナナには糖質、カリウムが多く含まれており、運動することにより使われたエネルギー、たんぱく質、たくさんの汗をかくことで失われた水分、カリウムを補うことができます。

バナナは運動時にはとても優秀な食べ物です。

栄養面だけではなく、保存性もあるためです。夏の暑い日などでも、冷蔵せずに補食として持ち運びにも便利です。

バナナ1本(約100g)のエネルギーは86kcalと、ご飯の50g(茶碗に半分弱)に相当します。エネルギーが高く太りやすいというイメージがあるようですが、エネルギーはごはん半分程度。便秘、腸内環境を整える食物繊維も100gあたり1.1g含まれています。

熱けいれんの防止のためのカリウムも100gあたり360mgと果物の中でも多く含まれています。消化も良いため、練習の前、後のリカバリーに、とても手軽に栄養が取れる食材の1つです。

■バナナジュース

写真提供:PIXTA

【材料】2人分

  • バナナ … 100g(1本)
  • 牛乳 … 200ml
  • はちみつ … 10g

【作り方】

  1. バナナは皮をむき3等分ほどにしておきます。
  2. ジューサーやミキサーにバナナ、牛乳、はちみつを入れ、かくはんします。
  3. グラスに注ぎます。

※はちみつを使用しているため、1歳未満の赤ちゃんには食べさせないでください。

【栄養成分】

  • エネルギー:125kcal
  • たんぱく質:3.9g
  • 脂質:3.9g
  • 炭水化物:20.1g
  • カルシウム:113mg
  • カリウム:331mg
  • 食物繊維:0.6g
  • ビタミンB 1:0.07mg
  • ビタミンB2 :0.17mg
  • ビタミンB6:0.22mg

◆舘川 美貴子(たちかわ みきこ)◆

管理栄養士、公認スポーツ栄養士
富山市生まれ。中京女子大学(現 至学館大学)健康科学部栄養科学科卒業。
日本スポーツ栄養学会評議員。学生アスリートやプロスポーツ選手の栄養サポートを行っている。