きょう11月22日は「いい夫婦の日」。これに合わせ、50代で既婚の記者(男)が夫婦をテーマにしたさまざまなアンケートや調査に着目し、都道府県別や男女別の結果も見てみた。富山県は離婚率が全国最低の一方で、実は不満を抱える女性が多い県のようで…。
まず目を通したのは、富山県が2023年に行った「結婚等に関する県民意識調査」の報告書。県内在住の18~39歳の男女2000人が対象で、結婚経験ありが約37%、未婚が約63%だったという。
結婚に関する考えの問いでは、男性では「結婚はしたほうがよい」が46%で最も高い一方で、女性では「結婚や一緒に生活するパートナー、恋人は必ずしも必要でない」が41・3%で最も高くなっている。「結婚はしたほうがよい」は既婚よりも未婚の方が3・9ポイント高い。一方で、「結婚はしなくても一緒に生活するパートナーはいたほうがよい」の割合については、既婚の方が9・3ポイント高いのも気になるところだ。

配偶者と知り合ったきっかけを結婚経験ありの人に聞いた設問では、「職場や仕事の関係(上司の紹介を除く)」が23%と最も高い。次いで「学校」、「友人や兄弟(姉妹)を通じた紹介」がいずれも18・2%となっており、身近な場での出会いが多いことを実感した。一方、25~29歳では「インターネット・アプリ」が14%と、他の年齢と比べて高く、今の時代を反映している。
結婚生活を送る上で不安に思っていること(複数回答)では、「経済的に十分な生活ができるか」が60・1%と最も高く、次いで「配偶者と心が通わなくなる・不仲になること」が53・4%、「出産・子育て」が43・9%だった。
家事負担で夫婦間に格差
ここからは、既婚者に重点を置いた調査を紹介しよう。まずはシチズン時計(本社・東京)が10月に実施したアンケート結果から。全国の20~50代の既婚男女計400人を対象に家事や会話の実態を聞いたところ、共働きが8割に及んだ。「休日1日に家事に費やす時間」は、夫の8割が1時間以内としたが、妻の過半数は2時間以上。平均時間は妻の1時間49分に対し、夫は55分。ただ、「0分」と回答した夫は2005年調査の22・5%から、20年間で9・5%に減ったという。
時計メーカーだからか時間に関する質問が多い。夫婦の会話の平均時間は、20年前から20分減少したそう。相手の「時間が長くてイライラする行動」という項目まであり、1位は夫が「妻の外出前の身支度」で46・5%、妻が「夫のパソコンやスマートフォンの利用時間」で36%だった。
ソニー生命保険(本社・東京)は各都道府県の男女計100人ずつ(計4700人)に生活意識調査を行っており、地域別の傾向が見て取れる。