犬をテーマにした人気の動画とコラボレーションした日本酒が、富山県内の老舗酒蔵から発売される。富山市婦中町下井沢の吉乃友酒造(三井信賢社長)が柴犬のイラストのラベルを貼った日本酒を限定販売する。コラボしたのは北日本新聞社内の映像制作会社・とやまソフトセンターのYouTubeチャンネル。「狂犬病予防注射会場のドタバタ劇」など犬と飼い主のコミカルな姿を捉えた動画が人気で、23万人の登録者がある。

 吉乃友酒造の営業担当者が動画のファンで、今年春にコラボ企画を提案し商品化が実現した。

 純米大吟醸の「后(きさき)50ブラック」720ミリリットル2900円(税別)を250本、「后」の甘口と辛口の300ミリリットル2本入り2750円(同)を250セット販売する。「犬の日」の11月1日から吉乃友酒造のオンラインショップや県内の一部酒販店で販売する。利益の一部でペット用品を購入し、県内の動物愛護事業に寄付する。

 3種類のラベルをデザインした、とやまソフトセンターの女性社員は「ファンの皆さんに親しまれている柴犬のイラストがラベルになり、うれしい。動画を見ながら味わってもらえたら」と話している。