富山県内では、痩せ過ぎの女子児童が占める比率が全国平均を上回っている。放置すると無月経や骨密度低下などの悪影響をもたらす可能性があり、富山大地域連携推進機構地域医療・保健支援部門コーディネーターの庄司保子さんは「安易なダイエットは危険」と警鐘を鳴らす。 

 日本は国際的にみても痩身(そうしん)傾向の女性の比率が高い。2018年の厚生労働省の調査では、痩せ過ぎの基準となるBMI(体格指数)18・5未満の女性の比率は9・3%と先進27カ国の中で1位だった。特に20~30歳代ではその割合が上昇傾向にある。妊婦の低栄養が要因とみられる低出生時体重児(2500グラム未満)の割合も、国内では10年度以降は高止まりが続いており、先進国の国際比較でトップとなっている。

 都道府県別にみると、富山県は12歳女子の痩身傾向が高い。昨年度の政府の統計でも全国平均が4%台なのに対し、5%台半ばだった。

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