高岡向陵高校の相撲部は、8日から10日まで鳥取県・ヤマタスポーツパーク鳥取県民体育館で実施される全国高校総体(インターハイ)に臨む。昨年3位だった団体戦で同校初の日本一が期待される強豪にあって、個人戦との2冠を目指すのが3年の水島礼煌(れお)(18)=黒部市出身=だ。中山昌監督も「チームのエース」と実力を認める18歳に迫った。
所作が美しい。水島が蹲踞(そんきょ)していた姿に目を奪われた。その表情に幼さはない。ほぼ前情報なく訪れた高岡向陵高校の相撲部で、誰に聞くでもなく、水島を感覚的に把握できた。もちろん、彼が逸材であることも。180センチ、135キロの巨漢。土俵に入った水島は、その数字以上に大きく見えた。
残り1017文字(全文:1325文字)