1945(昭和20)年の5月下旬の北日本新聞は、5月21日2面「備えよ大挙来襲に B29の県下偵察頻り」とあるのを皮切りに、富山県に米軍機が迫り、富山湾に機雷を投下したことを報じている。

 戦後80年の節目を迎え、富山大空襲までの100日間を振り返る企画の第4回は、1945年5月21~31日の紙面から当時の富山県内の様子を紹介します。記事末尾のリンクから、当時の紙面を読むことができます。

 当時は海上封鎖を目的とした機雷封鎖作戦「Operation Starvation」(飢餓作戦)が行われ、富山県の伏木港も標的となっていた。特に5月下旬は東京などにも空襲が行われており、5月25日1面「B29二百五十来襲 またも帝都夜爆」などと、大きく掲載されている。

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