富山県南砺市上平地域の世界文化遺産・菅沼合掌造り集落で3日、春祭りの獅子舞があり、観光客を楽しませた。

 菅沼と、近隣の田下、新屋、東赤尾、真木の5集落の住民有志でつくる五箇山獅子舞保存会(中島拓哉会長)が披露した。親獅子は中学生から大人が操り、獅子とりの子どもたちが軽やかに舞った。県内外から訪れた観光客は、かやぶき家屋と獅子舞の共演に見入った。

 菅沼は平地域の相倉とともに12月に世界遺産登録30周年を迎える。中島会長(33)は「記念の年を盛り上げたいとの思いも込めた」と話した。