進学や就職を機に4月から新しいステージで活躍する人も多いはず。部屋探しや引っ越しなど新生活への準備に追われがちだが、忘れてはならないのが災害への備え。昨年の元日に起きた能登半島地震を例に挙げるまでもなく、災害は時と場所を選ばない。新居での防災対策のポイントをまとめた。

 防災対策と聞くと、非常用持ち出し袋や非常食、飲料水などの備蓄をイメージしがちだが、まずおすすめしたいのが、自分の防災力チェック。国立研究開発法人防災科学技術研究所(防災科研)がウェブサイトで公開している「防災基礎力尺度」を試してみよう。「知識」「そなえ」「行動」の3つの観点から自分の防災力を知ることができる。

防災基礎力尺度はこちら(防災科研ホームぺージ)

新居の安全確保

 住み慣れた場所ならともかく、初めて暮らす場所での「防災力」は低くなりがちだ。まず何に備えるべきかについての「知識」(情報)を集めるところから取りかかろう。

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