おやつから工芸品まで、富山ならではの逸品を紹介します。(情報は取材時の内容です)

「立山放牧牛のビーフジャーキー」(各1,080円)は、素材本来の味を楽しめる「レギュラー」、唐辛子の辛さが利いた「ホット」、スパイスの風味が癖になる「カレー」の3種類をそろえる
雄大な自然に囲まれた立山の麓に、和牛の繁殖や肥育に取り組む農園がある。清らかな水を与えてのびのびと育てた牛は余分な脂肪が少なく、さまざまな料理で魅力を発揮する。
農園直営の精肉店「KASHIWA STORE(カシワストア)」(立山町)では、繁殖用の母牛を活用した「立山放牧牛」が人気を集めている。子牛を産む役目を終えた「経産牛」は一般的な肉牛に比べて質が落ちるとされ、以前はあまり食べられていなかった。しかし、最近では経産牛ならではの深みのある味わいが注目されている。
代表の柏泰誠さんは「大切に育てた牛のおいしさを知ってもらいたい」との思いから、経産牛を使った総菜や加工品の販売を熱心に行う。「立山放牧牛のビーフジャーキー」は素材の味を生かすため、無添加の調味料を使ってシンプルに味付けした。かむたびに肉本来の濃厚なうまみがあふれ出す。酒好きな人への土産に選びたい一品だ。

「立山放牧牛の牛肉コロッケ」(1個178円、同下左)は店頭で揚げたてを提供するほか、ギフト用の冷凍商品も販売する

撮影:さいとう写真事務所
