——コンビ名の由来を教えてください。
高橋 実はちゃんと答えてないんですよね。いろんなところで聞かれますけど、間違った情報が一人歩きした方が面白いなと思っています。
渡邉 一つ言えるのは、数字や漢字、平仮名が全部入ったコンビ名がかっこいいとは思っていました。

——コンビを組んだきっかけは?
渡邉 僕が誘って昨年のM—1に出たのが最初です。高橋は緊張しているところを見たことがないし、人前でも大きな声が出せるのがいいなって狙いを定めました。それまでも高橋の家で泊まったりとか、2人で遊んだりする機会が多かった。気が合うというのは大きいです。
高橋 いきなりLINEで「話があります」って来たんですよ。「告白かよ、なんだ?」と思ったら「一緒にM—1出ませんか」って(笑)。漫才なんて誘われないとやらないですしね。「全然いいよ」って返しました。
——今回の優勝ネタ「アンパンマン」はどうやって生まれたんですか?
渡邉 僕が中学生のときに考えたネタが基になっています。アンパンが爆発的にヒットして、そこからヒーローのアンパンマンが生まれた。そしたら、それをかたどったアンパンマンパンができた。だけど、アンパンマンパンがまたヒットしたら、アンパンマンパンのヒーローであるアンパンマンパンマンが生まれるんじゃないか。それがまたパンになってヒーローになって、アンパンマンパンマンパンマンに…、と無限に広がっていくという発想です。主となるシステムを僕が作って、ボケを2人で出していったんですけど、強いボケは高橋が考えてくれています。

高橋 全然覚えていないんですよ。何かのタイミングで「(渡邉)楽が全部ネタを作ってます」って言ったら、楽が「違うよ」って言うんですよ。「このボケとかこのボケとか、お前だよ」って指摘されました。
渡邉 本番でめっちゃウケていたのも高橋が考えたボケなんですけど。本人が覚えていない(笑)。
——言葉で遊ぶネタが2人の特徴なんですね。
渡邉 本当は真空ジェシカさんや令和ロマンさんみたいなネタが好きなんですけど、あれをやるにはまだ経験や知識が少ないので。ウケるネタを戦略的に考えたらこうなったっていう感じです。

——本番ではどんな感じでしたか。緊張はしなかったの?
渡邉 僕はその前に出たM—1の方が緊張していましたね。ハイスクールマンザイに関しては、なぜか高橋の方がガチガチでした。「え、こいつ今緊張するのか」って思いました(笑)。

高橋 これまでずっと緊張してなかったんですけどね。