YKK APは3日、ビル用窓の施工ロボット「MABOT」を開発したと発表した。社内で使用し、安全性の確保と技術者不足に対応する。2025年春に実証試験を始め、28年ごろの実用化を目指す。現時点では外販は予定していない。
YKK APが設計・開発、アットロボティクス(東京)をはじめとした協力会社が製造を担った。MABOTは2機種あり、「アライメンター01」は緻密で熟練の技術を必要とする窓枠の位置決めを自動で行う。「ウェルフィクサー01」は設置した窓枠を溶接で固定。不活性ガスを使用することで火花を抑え、火災のリスクを低減する。
今後、窓施工に関わる資材運搬や品質検査にロボットを活用していく方針。人工知能(AI)技術を使い、画像認識機能や自律移動機能を持つロボットなどの開発を進める。