7日午前8時ごろ、北アルプス・室堂平の祓堂(はらいどう)付近で、登山者がツキノワグマの成獣1頭を目撃した。室堂周辺では環境省などが6日から被害防止のため、遭遇リスクが高いと判断した一部登山ルートを閉鎖し、通行規制を実施している。
環境省によると、一時閉鎖しているのは通称・母恋坂と代替歩道。8月の目撃記録からクマの活動圏内とみられる。一部でハイマツなどの樹木が茂り、周囲からの視界が悪い地形でもあるため、利用者の安全確保が困難とした。連続して10日間、目撃や痕跡が確認されない場合に閉鎖を解除する。詳細は同省信越自然環境事務所のホームページに記載している。