スポーツウエアなどを製造するミヤモリ(富山県小矢部市埴生、宮森穂社長)は、10月2日から大阪・関西万博で開かれる知的財産をテーマにしたイベントにブースを出展する。不要になった服を材料とした鉛筆の製品化や服のリペア(補修)事業など、環境負荷を低減し、持続可能性を高める取り組みを発信する。

 鉛筆は生地の裁断片を炭化させて芯に利用したもの。リペア事業は、2024年に同市の三井アウトレットパーク北陸小矢部の施設内に服の修理、リメークのサービスを提供する店舗をオープンさせた。若手社員を中心に進めている事業で、こうした循環型ものづくりの知恵や発想を「知的財産」として、万博会場で紹介することとなった。

 ミヤモリのブースでは、鉛筆のほか、生地の裁断片を組み合わせたドレスなどを展示する。

 イベントは特許庁が主催。国内の19社がブースを設け、それぞれのアイデアや技術を展示する。会場は万博会場内のEXPOメッセ「WASSE」で、10月10日まで。