「がん」と聞いてみなさんは何を考えられるでしょうか? 怖い病気? 身近な病気?
現代では、がんの生涯での罹患率(がんと診断される確率)は50%を超えており、これは前回のテーマだった生活習慣病(メタボ)の割合(20%程度)よりも多く、国民病とも言われている花粉症と同程度(約50%)です。つまり、がんは多くの人が罹患する、私たちにとって大変身近な病気であるということです。
一方、これまでの研究や医療の進歩によって、早期発見、早期治療、また新たな治療方法の開発などが進み、がんによる死亡率はおよそ25%程度となっています。つまりがんに罹患しても半数程度の方は治療を続けながら生活をしていく、そのような時代になっています。
※2024年7月掲載の記事を再掲します
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