富山市田中町に電気自動車(EV)を専門に扱う富山県内初の販売店「E-bo(イーボ)」がオープンした。米テスラや中国比亜迪(BYD)、韓国の現代自動車など複数メーカーの車が並び、試乗してパワーや乗り心地を体験できる。冬は雪も降る富山での普及には、EVの「力不足」「充電が心配」といった印象を覆せるかが鍵を握る。

「E-bo」の看板が掲げられたショールーム(左)と整備工場=2023年6月、富山市田中

 EV専門店をオープンしたのは、土木建設機材販売・リースの杉政貿易(杉政朋則社長)だ。

土木から異業種参入

 脱炭素社会の動きに合わせて自動車メーカーのEVシフトが加速する中、2025年の創業60周年に向け、時代を先取りしたEVビジネスに異業種参入した。

現代やBYDなど海外の最新EVが並ぶ

 敷地内に木造平屋建て230平方メートルのショールームを建設し、2023年6月にプレオープン、9月から本格的に営業を始めた。名前のE-boは「Electric(エレクトリック)car(カー)Laboratory(ラボラトリー)」にちなむ。

整備工場にある最新の塗装装置

 スタッフは整備員を含め9人で販売とメンテナンスを一貫して行う。工場は最新の塗装装置を備え、敷地内に各メーカー対応の充電機器を完備する。気になるのが販売台数だ。これまでの成約は

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