サッカーJ3のカターレ富山が2月末の開幕に向けて始動した。目標は昨季あと一歩届かなかったJ2復帰だ。チーム編成から今季の戦略を探った。
カターレ富山は1月8日、2024年を戦うトップチームの選手・スタッフをサポーターにお披露目する新体制発表イベントを開き、クラブスローガンに「覚悟」を掲げた。

新体制発表会には約400人が来場した
昨年は最終戦まで昇格を争ってJ3降格後最高の3位に入ったが、2位の鹿児島に得失点差だけ及ばず14年以来10年ぶりのJ2復帰を逃した。経営面は1月期決算で営業収益が過去最高だった14年度の7億3500万円を上回る見込み。だが、一昨年から強化費を増やしているため、収支は2年連続して赤字となる見通しだ。
これらを受けて、チーム成績、クラブ経営の両面で今年を勝負のシーズンと位置付け、不退転の決意を「覚悟」と表現した。左伴繁雄社長は「J2に戻るために
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