物価高が、年末年始の過ごし方にも影を落としている。北日本新聞が実施した「物価高の年末年始に関するアンケート」では、年末年始の過ごし方に「影響がある」と答えた人は53・8%、「少しある」は22・3%で、合わせて76・1%が物価高の影響を実感していることが分かった。一方、「あまりない」は17・7%、「ない」は3・8%にとどまった。

 

 アンケートは11月30日から12月15日にかけてSNSや朝刊を通じて回答を募り、130件の回答があった。年末年始という出費が増える時期を迎え、物価高が家計を圧迫している実態があらためて浮かび上がった。

「もちが…」「旅行が…」「主人の給料が…」

 節約の対象を複数回答で尋ねると、年末年始ならではの支出に集中していた。特に多かったのは「おせち料理」(45・4%)で、次いで「クリスマスケーキ」(40%)、「その他の飲食費」(40%)が続いた。「旅行・帰省費」(31・5%)や「忘新年会費」(31・5%)も3割を超え、例年なら家族や知人と楽しむ行事を控える動きが目立つ。

 物価高の影響があると回答した人に、具体的な内容を尋ねると「例年通りに過ごすのは難しい」「楽しみを我慢せざるを得ない」など以下のような切実な回答が寄せられた。

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