太平洋戦争末期、約3カ月にわたる日米両軍の激しい地上戦で20万人超が命を落とした沖縄戦から78年。犠牲者の氏名を刻む「平和の礎」(沖縄県糸満市)には今年、富山県人3人が新たに刻銘された。沖縄が鎮魂の祈りに包まれた6月23日の「沖縄慰霊の日」に現地を訪れ、戦火を経験したおじいやおばあたちの声に耳を傾けた。
富山の3人も刻銘
平和祈念公園の一角にある平和の礎。ここに沖縄戦などで犠牲となった24万2046人の氏名が刻まれている。今年は富山県人3人を含む全国の365人が追加刻銘された。

「平和の礎」の前で手を合わせる人たち=沖縄県糸満市
沖縄慰霊の日を迎えた23日、朝から多くの人が礎を訪れ、亡くなった家族や友人に思いをはせ、手を合わせていた。

米兵から逃げる途中、母がおんぶしていた弟を亡くしたという女性(左)
88歳の女性は、
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