おやつから工芸品まで、富山ならではの逸品を紹介します。
黒部らしい土産品を、地元で作りたい—。186㍍と、日本一の高さを誇る「黒部ダム」をイメージしたスイーツ「ダームクーヘン」は、そんな市民有志の熱い思いから生まれた。ふんわりしたビスキュイ生地でベルギー産ホワイトチョコレートベースのクリームをサンド。5年以上漬け込んだラムレーズンがアクセントとなり、軽やかな食感の中に芳醇な味わいを閉じ込めた。形にもこだわり、ダムの両端にある翼状の「ウイング」やアーチの角度を設計ソフトで精巧に再現した。横幅31㌢、高さ7㌢でボリュームたっぷりだ。2023年は宇奈月温泉が開湯100周年を迎え、24年には黒部宇奈月キャニオンルートが一般開放される。中心となって企画を進めた中華料理店「藍菜坊」オーナーシェフ・本瀬藍一朗さんは地域の記念イヤーを盛り上げたいとし、「黒部を自慢できるようなお菓子を目指しました。包装にもこだわったのでぜひお土産にしてください」とPRする。