知らなかった魅力にびっくりしたり、 好奇心をくすぐられたりして胸が高鳴る。
わくわく、どきどき! 「ゼロニイ」は新しい形容詞。
「アツイ」「カルイ」「オクブカイ」「メズラシイ」…。
「ゼロニイなお店 2022」と題して 気になるメニューとお店をいろんな言葉で紹介します。(情報は取材時の内容です)
トトン KITCHEN
「アタラシイのにナツカシイ」伝統的な日本の朝を体験
複合施設「トトン」2階の一角で上質な朝食を提供する。地元の食材にこだわった朝定食は、魚津市の老舗料亭「浜多屋」の濱多雄太シェフがプロデュース。干物や煮物、みそ汁に漬物など丁寧に料理された一品が並び、こんもりと盛り付けられたご飯の香りが食欲をそそる。懐かしさを感じさせる伝統的な日本の朝ごはんのおいしさに新鮮な感動を覚える人も多いのでは。豊かな気持ちに浸りながら「早起きは三文の徳」を体感してみよう。
「焼肉ハウス大将軍」を展開する「ガネーシャ」が運営しており、ランチはハンバーグやカレーなどを味わえる。ジューシーな肉のうまみを存分に堪能して。
魚のレストラン 番屋亭
「イキガイイイ」朝どれ鮮魚のうまみ最大限
氷見漁港の近くにある「ひみ番屋街」内のレストラン「番屋亭」では、富山湾直送の朝どれ鮮魚が味わえる。主に氷見産を使い、料理長の山本貴弘さんは魚種によって調理法を変え、そのうまみを最大限に生かす。
「ばんや朝食」はこれを目当てに全国から多くの人が訪れるほどの人気メニュー。魚本来のおいしさを楽しんでほしいとの思いから厚めに切った刺し身を筆頭に、焼き魚や小鉢、煮物が膳をにぎわす。みそ汁はカニの足が入っていて味わい豊か。氷見産コシヒカリのご飯は大盛りでボリュームたっぷりだ。おなかも心も満たす朝食で一日を始めよう。
台湾菜館
「アツイ」絶妙なバランスが癖になる
真っ赤なスープに唐辛子がたっぷり。刺激的な香りが鼻をくすぐる。テーブルに置かれた瞬間に辛さが伝わる一杯は、その名も「地獄ラーメン」。昨今の激辛ブームに合わせて提供を始めたそう。一口すすると辛さが押し寄せてきて、体が熱くなってくる。
スープには唐辛子の他にラー油やさんしょう、花椒など約20種類もの香辛料や調味料が入っており、インパクトのある見た目だが味は繊細。深みのある辛さとスープのこく、トッピングの野菜やスペアリブの甘みが絶妙なバランスで混ざり合う。食べ終わるころには汗がにじみ出てきて、病みつきになる味わいだ。
cafe 珈音
「ヤサシイ」質の良い食材たっぷり
富山市八尾町中心部の風情ある町並みにたたずむカフェ。「体に優しい、おいしいものを」という店長の思いが詰まったメニューがそろう。ランチは1種類で週替わり。自社農場で有機栽培した野菜をふんだんに取り入れ、国産のチキンや平飼い卵など、質の良い食材のうまみを存分に引き出す。

白砂糖や乳製品は一切使っておらず、アレルギーがある人も安心して楽しめるようにと、ほとんどのメニューはグルテンフリーだ。米粉のワッフルやパンケーキ、オーガニックのコーヒーもおすすめ。優しい味わいに心も体も癒やされよう。
クラフタン
「オクブカイ」食材にうまみをプラス
富山の郷土料理「昆布締め」は魚だけではなく、肉や野菜などのうまみも引き出す。9月に開店5周年を迎えた「クラフタン」では、専門店ならではの多彩で奥深い昆布締めの魅力を堪能できる。「素材の味を生かすため、上品で優しい味わいに仕上げています」とオーナーの竹中志光さん。昆布締め盛り合わせ定食」では、季節の野菜はほんのりと昆布の香りをまとい、魚介の風味は豊か。
鶏肉と牛肉はかむほどにうまみがあふれる。しょうゆもいいが、日本酒と梅干しなどを煮詰めた調味料「煎り酒」で味わうのがおすすめだ。淡くさっぱりとした口当たりが昆布締めにぴったり。昆布餃子などの一品料理もあり、地元のお酒と一緒に楽しみたい。