前回は、シャンプー選びのポイントについてご説明しました。

今回は「頭皮の汚れはしっかり落とし、必要な皮脂を適度に残す」ための洗い方のこつを紹介したいと思います。

これからの季節は、基本的に頭皮が乾燥しがちです。乾燥すると皮がむける、フケが出るだけでなく、細毛の原因や抜け毛、臭いの原因にもなります。

そこで気をつけてほしいことが、次の7点です。

①熱いお湯を避ける
寒い季節はシャワーの温度が高くなりがち。熱いお湯は、より皮脂を奪ってしまいます。十分に身体を温めてから頭や体を洗うことをおすすめします。

②顔は下げて洗う
顔を下げずに上からシャワーを当てていると、一番ボリュームが欲しい頭頂部にばかりお湯が当たり、乾燥していきます。エアコンの風が当たり、紫外線が当たり、シャワーが当たる…さらに頭頂部からシャンプーを付けて洗っている人も多いのでは?これでは、頭頂部が寂しくなる原因になりかねません。

③シャンプーをつける場所に注意
耳の上や襟足からシャンプーを付け、泡立てたものを頭頂部まで運び、なるべく早く洗い流してください。

④かくように洗わない マッサージのように、指の腹を使って頭皮全体を優しく揉みほぐすと良いでしょう。こめかみや生え際から頭頂部へ向かって揉みほぐしていきましょう。

⑤短時間で済ませる
シャンプーの泡が付いているだけで皮脂は奪われていくので、あまり時間をかけないようにしましょう。洗い流しながらマッサージするのもいいですね。

⑥しっかり流す とにかく洗い流し残しがないように、しっかり流してください。

⑦トリートメントにも気配りを
髪の長い方は毛先から、指通りが変わるまで揉み込みながらしっかり付けます。パーマやカラーをされてダメージがある方は、その部分に重点的に付けましょう。短い方はトリートメントをしなくても大丈夫です!

余談ですが、私のようなハイトーンカラーの方はシャンプーを流す時、トリートメントを付けながら流すと、髪の毛がこすれたり、根元の泡が取れないといったこともなくなり、ダメージケアにもつながります。しっかり流した後でもう一度、トリートメントをつけて仕上げてください。

「なんとなく」を見直そう!

冬場は乾燥して頭皮がめくれやすくなる季節です。シャンプーやお風呂に入ることで血行、血流が良くなる➡頭皮がかゆくなる➡シャンプーする時に余計にかいてしまう…といった悪循環の方もいます!

腕に傷があったら、その部分はあえてゴシゴシ洗わないですよね?それなのに、なぜか頭皮だと、かゆいところや傷付いて血が出ているところでも、構わずかいてる方が多いのです。

なんとなくの習慣で洗うのではなく、自分の頭皮の状態を見て洗い方を変えたり、シャンプーの量やすすぎ方などを見直してみてください。

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幸田恵  家族、親戚の多くが美容師という環境で育ち、大阪の美容専門学校を卒業後、府内の美容室で修業。2008年に独立。パリコレクションにヘア担当スタッフとして参加したほか、県内で撮影された映画のメークにもかかわるなど、幅広く活動している。美容室「vi coeur」オーナー。2021年4月にメーク本を出版。公式インスタグラムはこちら