昨年の連載では、鉢に球根と草花を一緒植え付ける「球根の寄せ植え」を紹介しました。

>>⑮1回の作業で、秋も春も楽しめる!球根の上に花植え♪【富山でつくる!ポタジェガーデン】

ことしは土を使わずに、室内でも手軽に育てられてる球根の水耕栽培にトライ!本やネットの情報を参考にやってみました^_^

水栽培といえば専用容器を使ったヒヤシンスやクロッカス栽培が定番ですが、人工の栽培用土や化粧砂利、水ごけなどを使って植え込めば、好きな器で栽培が楽しめます♪ 

【準備したもの】
・球根(ヒヤシンス、原種系チューリップ、スイセン、ムスカリ)
・ガラスの器
・セラミス・グラニュー(人工栽培用土)
・化粧砂利
・水ごけ
・粒状ジェルポリマー(人工栽培用土)
・根腐れ防止剤(ゼオライト、ミリオンAなど)
・アルミワイヤー


選んだ栽培用土は2種類。「セラミス・グラニュー」は茶色い粒状の用土で、無菌、無臭なので室内で使いやすいのが特徴です。

植物栽培用の吸水性ポリマー「ジェルポリマー」は、ガラス玉のような見た目で、透明な容器に植えこむと、部屋がぱっと明るくなります。100均でもいろんな色が売られていています。ただお菓子のようにも見えるため、小さなお子さんがいるご家庭では注意が必要です。

そのほか化粧砂利、水ごけも用意し、容器は水の量が分かりやすい透明な器を選びました。

水耕栽培の植え付けの時期は10月〜12月です。球根はヒヤシンスのほか、原種チューリップやスイセンにもチャレンジしてみました。チューリップは園芸種系と原種系があって、原種チューリップは草丈が低く、小ぶりな花を咲かせます。通常のチューリップと比べて病気に強く丈夫な品種なので選んでみました。

ではさっそく作業スタート!

ガラスの器でヒヤシンス栽培

①ワイヤーをグルグル巻きにしたもので球根の受けになる部分を作ります。

引っ掛ける用のフックも作って器の口の部分に掛けます。

②根腐れ防止剤を容器の底が隠れるくらい入れます。これによって水を浄化して細菌の繁殖を抑えます。最初は水が白く濁るので、水洗いしてから使用します。

③水を入れてヒヤシンスの球根を置きます。水の量は、球根の底が水に付くぐらいに調整します。これで準備完了!

管理:時々、水を取りかえます。  

セラミス・グラニューでヒヤシンス栽培

①あらかじめセラミスを水洗いします

②根腐れ防止剤を容器の底が隠れるくらい入れます。

③セラミスを入れ、その上に球根を置きます。

管理:セラミスが乾いてきたら、器の深さの1/4くらいまで水を入れながら管理します。

化粧砂利で原種チューリップ栽培

① 根腐れ防止剤を容器の底が隠れるくらい入れます。

②化粧砂利を入れて、球根の先がほぼ隠れるくらいの深さで植え付け、根の底に水がつくまで水を入れます。

チューリップ🌷は、できるだけ球根の皮を取るほうが根が出やすくなります。こちらの原種系は固くて一つしかむけず…無理やりにむくと、球根を傷めてしまいそうなので残りはそのまま植えました!

管理:週に一度、水替えします。根が出たら水位を下げます。

水ごけでスイセン栽培

① 根腐れ防止剤を容器の底が隠れるくらい入れます。

②あらかじめ湿らせておいた水ごけを、絞ってから容器に入れます。

②球根を水ごけで包むよう隙間なく詰めます。

管理:水ごけの表面が乾いてきたら少し水を足します。(水浸しにならないように)

粒状ジェルポリマーでムスカリ栽培

①容器にジェルポリマーを入れます。

②球根を包むように容器と球根の間にジェルポリマーを入れ、球根の底に水がつく程度に水を入れます。

管理:週に一度、水替えします。根が出たら水位を下げます。


作業が終わった球根たちですが、芽が出るまでは寒くて暗い場所に置きます! ダンボールなどで覆って暗くするのも良いです👌私は最初の3週間ほどは室内の涼しくて暗い納戸に置きました。

☆5日後

チューリップ以外の球根から根が出ています。

ガラスの器で水栽培中のヒヤシンス
セラミスで栽培中のヒヤシンス
水ごけで栽培中のスイセン
ジェルポリマーで栽培中のムスカリ。根が出ていますが球根にカビが生えてしまいました😅

☆10日後

水栽培のヒヤシンスの根がさらに伸びてきたので水位を少し下げました。

☆20日後

スイセンは、芽が伸び出してきたので日当たりのよいベランダに移動。

スイセン以外の球根は、ダンボール箱に入れて雨のかからない屋外に置きました。

☆1ヶ月後

セラミス植えヒヤシンス(左)と水栽培ヒヤシンス
ジェルポリマー栽培のムスカリ(左)と化粧砂利栽培の原種チューリップ。チューリップもしっかり根が伸びています。

秋植え球根は、寒さに当たって花を咲かせるので、約1ヶ月半は外気に当てると良いそうです。十分に寒さに当ててから日当たりの良い室内で管理します♪

これから芽が出できてくれるでしょうか?
楽しみですヽ(´▽`)/

五十嵐直美
ガーデニングが趣味で、自宅の庭で花や野菜を育てるほか、ハンギングバスケットマスターとして街を花で彩る活動にも参加している。寄せ植えワークショップも開催中。第4-5期コノコトレポーター。富山市在住。インスタグラムはこちら