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「メークをしっかり落とせば 洗顔は不要」という私の考え方は、前回お伝えしました。今回は、その基礎となる正しいメークの落とし方を紹介します。

ポイント① クレンジングはたっぷり使う

 メーク本「vi COEUR」より

 まずクレンジングをたっぷりと手に取ります。

メークの濃い方はオイルやバームなどしっかり落とせるものを選んでください。メークが薄い方はそこまでの洗浄力は要らないので、ミルクタイプなどの優しいもの、ジェルタイプでも大丈夫です。「メークが落ちているか?」「洗い上がりの肌がどうか?」が、タイプ選びのポイントになります。

使う量は、たっぷりと惜しみなく。手で肌をこすってしまうような量だと摩擦がおきます。

ポイント② ぬるま湯でなるべく早く洗い流す

次にクレンジングを顔にのせてメークと乳化できたら、なるべく早く洗い流します。

洗い流す温度は、ぬるま湯(自分の体温より少し低いくらい34度あたり)が理想です。シャワーの温度は40度くらいなので、少しお肌には熱く、皮脂まで落ちてしまいます。

 ポイント③ 洗い流す回数は〝年齢の倍〟

ぬるま湯で、たくさん、たくさん、たくさん洗いましょう! 水の洗浄力をばかにしてはいけません。十分に汚れを洗い流し、肌に水分を与えることでキメを整えてくれます。クレンジングしながら肌のキメを整えるイメージです。

両手で水をすくって、そこに顔を埋めるようにしてすすぐ。これを年齢の倍の回数を目標に繰り返します。なので私はけっこう長い時間洗い流しています(笑)。洗い上がりの肌が、もちもちになります。すぐに化粧水なんてつけなくてもつっぱる事はほとんどありません。これができない方、すすぎ方が足りない方は、化粧水をいつもの10倍はつけてみてください。そうするとキメが整って、肌はもちもちにはなります。

商品の力に頼らなくても、正しい方法でメークを落とせば、水の力で肌のキメが整ってきます。まずは商品ではなく、クレンジングの方法を見直してみてくださいね。

次回は、10’sにおすすめ!〝石けん落ちメーク〟を紹介します。

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音声番組「マイベストチャンネル」でも連載中!
記事では紹介しきれない「ここだけの話」が聴けます。
 
 
幸田恵  家族、親戚の多くが美容師という環境で育ち、大阪の美容専門学校を卒業後、府内の美容室で修業。2008年に独立。パリコレクションにヘア担当スタッフとして参加したほか、県内で撮影された映画のメークにもかかわるなど、幅広く活動している。美容室「vi coeur」オーナー。2021年4月にメーク本を出版。富山の専門家紹介サイト「マイベストプロ」登録プロ。公式インスタグラムはこちら