2020年にリニューアルオープンした高岡地域地場産業センター ZIBA(高岡市御旅屋町)では、高岡銅器、高岡漆器、井波彫刻など、富山を代表する6つの伝統工芸品を販売するショップや、その伝統工芸の歴史や文化について学べる資料館があります。
その中に併設されているものづくり工房では、実際に鋳物や漆器を作る体験ができる教室が開かれています。
親子3人で「蒔絵」に全集中!
今回は、高岡在住の飯山しおみさんとひなたさん(小学5年)みつきさん(小学1年)親子が、高岡漆器に好きな絵柄を描く「加飾」にチャレンジします。漆器は4種類から選ぶことができ、ひなたさんはパネルを、みつきさんはペンダントを選びました。
まずはスマートフォンで好きな絵柄を探し、紙に印刷。複写紙を使って漆器に写していきます。ひなたさんはバラ、みつきさんは家で飼っているハムスターを描くことにしました。
輪郭をきれいに描けたら下絵の完成です。ひなたさんは「思ったよりきれいに描けた!」と満足げ。続いて漆に似たカシュー塗料で色を塗り、キラキラ光る金属粉を付ける伝統の技「蒔絵(まきえ)」の作業に入ります。
色を塗った部分のすぐ近くに粉を置き、筆ではくようにして粉を飛ばします。みつきさんはハムスターのほっぺたにピンク色の粉を蒔いていくことにしました。センターの斎藤翔太主査が「細い筆で少しずつほっぺたに蒔いていくんだよ」と教えてくれました。
ひなたさんはバラの葉に赤と銀の粉をまき、葉脈の部分をつまようじでなぞって塗料を削り、葉っぱを仕上げました。
細かい作業を繰り返し、できた作品がこちら! 加飾してから丸一日乾かせば完成です。
飯山さんは、「地元の伝統文化に触れる機会をもらって親子で楽しむことができました。作品もすごく気に入ったので部屋にさっそく飾ります」と話しました。
斎藤主査は、「ものづくりに実際に触れてもらうことで、大人になっても富山の伝統工芸をいろんな人に話してもらえるきっかけになればうれしいです」と話してくれました。
■所要時間:2時間
■料金:コーヒーカップ・湯呑 3,500円、ペンダント・ミニパネル 3,000円
■対象:10歳以上(10歳未満の場合は、保護者同伴)
■開催日時:水曜以外
■予約・問い合わせ:TEL 0766-25-8283
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