富山市の小学4年、荻原蒼太君は、土木建設コンサルタントの「新日本コンサルタント」(同市奥田新町)を訪ね、同社が開発した「道路維持管理クラウドシステム」を見せてもらいました。
「このシステムは、道路点検をする人たちが毎日現場から帰って1~2時間かけて作っていた紙のパトロール日誌を、スマートフォンを使って自動作成できるようにしたもので、働き方改革につながっています」と話すのは開発を担当した青木恵子さん。「まずは使ってみて」と荻原君にスマホを渡し、外へ出ました。

アプリを開き「パトロール開始」の大きな文字をタップして歩き始めます。

早速、道路にひびを見つけたので、画面の指示に従って撮影し、「ひびあり」と打ち込みます。

4カ所点検し、再び会社に戻ってパソコンを開くと、写真やメモをまとめたパトロール日誌が出来上がっていました。荻原君は「こんな風に道路点検してくれる人がいることを初めて知ったし、スマホ操作も簡単だった」と驚きます。

 さらに青木さんは「記録をデータ化したので、地図で点検した場所を確認したり、過去に近くで同じような異常がなかったかを検索したり、いろんな事が簡単にできるようになりました」とIT化のメリットを説明してくれました。荻原君は「人の役に立つシステムを作る仕事ってすごい。プログラミングに興味が湧いてきました」と話していました。
 

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