コノコトは「パパ&キッズ ツリークライミング体験」を富山城址公園にある約15㍍のプラタナスで行い、親子10組が参加しました。木に吊り下げたロープを専用の器具とロープワークで登っていく米国生まれのレクリエーションで、富山市のツリークライミングクラブ「ワンダー」(伊藤志朗代表)のメンバーが指導しました。
最初は木になりきって体を動かす「もくもく体操」から始めました。ぐんぐん成長する木の気持ちになって思い切り体を伸ばしたり、風に吹かれた枝の気持ちになって上半身をぐるりと回したりして、緊張した心と体をほぐします。
次に、木の幹に触って「よろしくお願いします」とあいさつします。幹は抱えきれないほど太く、見上げると空いっぱいに葉が広がっていて、大きさを実感しました。
いよいよ登り方を教わります。身に着けたハーネスと、吊り下げられたロープを器具でつなぎます。これだけでブランコのようにぶら下がることができます。ロープには「フットループ」と呼ばれる輪状のロープが結びつけてあり、この輪に足先を入れ、立ち上がるようにして膝を伸ばすと、体がぐんと上がります。
これを繰り返すことで、どんどん登ることができます。自分より下側にくるロープには結び目を作っておき、万が一滑り落ちた時にも、途中で止まるように安全対策を施します。
参加者はロープの結び方を練習してから、クライミングを始めました。
まず登り始めたのはパパたちでした。子どもたちのことは忘れ、夢中で登ります。その横で、子どもたちは怖々登り始めますが、徐々にスピードアップし、パパたちを追い越していきました。
ロープ最上部まで登り詰めると体は、黄や茶など秋色に染まった樹木にすっぽり覆われます。参加者たちは鳥になった気分で、すぐ近くにある枝や葉を観察したり、眼下の眺めを楽しんでいました。
参加した子どもたちは「すごく楽しくて、降りたくなかった」「風が気持ちよかった。木にも触れた」とうれしそうに話していました。
樹上からの眺めはこちら↓
ツリークライミングクラブ「Wonder(ワンダー)」
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