富山県内を拠点に活動する刀の愛好団体「富山刀剣研究会」は近年、若者や女性の会員が増えている。オンラインゲーム「刀剣乱舞ONLINE」などの影響で刀剣に興味を持つ若い世代が増える中、初心者も親しみやすい運営やSNSでの発信に努めたのが大きい。中高年男性が主なファン層となってきた刀の世界としては全国的にも珍しい取り組みが功を奏し、県内にとどまらず幅広い地域の「刀剣初心者」の受け皿となりつつある。

鑑賞会で刀を眺める富山刀剣研究会の会員ら=2025年11月、高志の国文学館
富山刀剣研究会は、愛好家で刀剣博物館(東京)の元理事である澤田康則さん(57)=南砺市、公務員=が中心となり2017年に結成した。年5回ほど刀の鑑賞会を開催し、県内外の美術館を訪れている。昨年は南北朝時代に数々の名刀を生み出したことで知られる刀工・郷義弘(ごうのよしひろ)の出身地である魚津市の顕彰碑を訪ねたり、郷を題材にしたミュージカル映像の上映会を富山市で開いたりした。

2025年10月には郷義弘の顕彰碑を訪れて清掃した=魚津市内
お決まりのアレをしない
20人ほどで始まった研究会の会員は現在、220人まで増え、うち7割は女性だ。年代別では30代が最も多く、20代、40代と続く。居住地は北陸3県が4割で、関東や関西、中京の人も多い。北海道や鹿児島県の会員もいる。
研究会は若者や女性の入会を促すため、初心者でも気軽に参加できるよう数々の工夫を凝らしてきた。
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