新たなビジネスチャンスのきっかけに―前回アンケートより
富山・石川・福井県内の商工会議所・商工会の会員企業や、北陸新幹線沿線・関西エリアの企業とのビジネスマッチングを促進する商談会「とやまビジネスドラフト」が今年も開催されます。
今年で20回目を数える本イベント。2024年度は363幅広い業種の企業から363社がエントリーしました。エントリー企業を対象に行った調査によると、商談数が「1~3社」と回答した企業が51.3%、「4~6社」が17.5%、「7~9社」が4.2%、「10社以上」が1.6%となり、全体で74.6%の企業が「実際に商談した」と回答しました。
商談の感触や今後の見込みについては、「商談成立」が7.4%、「具体的な商談の見込みがある」が24.9%、「ビジネスパートナーとして提携・協業を検討する」が27.5%、「商品・サービス開発を検討していく予定」が4.8%となり、新たなビジネスチャンスのきっかけとして本イベントが有効活用されていることがわかりました。

※「とやまビジネスドラフト参加企業アンケート」調査結果より(回答数189・2025年3月実施)
気軽に参加できる勉強の場に―参加企業の声
実際に参加した企業からは、「新しい商品を考えるきっかけの場、ヒントにもなっている。知見を蓄えるいいイベント」との声も聞かれました。これまで5回ほど参加した新村こうじみそ商店の5代目・新村弘之さんは「商談は各回多くて3社ほど」といい、「結果から言えば形になるのはこれからだが、このイベントをきっかけに新たに関係を構築・継続し、次のステップにいつでも進められる状態の案件がいくつもストックできている。その意味では、参加企業として確実に参加するメリットがある」と語ってくれました。
参加にあたっては、「商談は失敗して当たり前、ぎこちなくてもいいと割り切って気軽に参加している。オンラインでもリアルでも商談は緊張するが、経験していくうちにコツがつかめるようになるし、すべてがいい勉強の場になっている」とモチベーションや心構えを紹介してくれました。

「とやまビジネスドラフト」の魅力を語る新村こうじみそ商店の新村弘之さん
事業規模拡大や企業活動継続のきっかけに―富山商工会議所の思い
本イベントを主管し、会員企業のサポートを行う富山商工会議所中小企業支援部専門相談課の経営指導員・山崎真太郎さんは、「足下の物価高、人手不足で企業さんにとって経営環境は決していいとは言えないが、『何か新しいことにチャレンジしたい』『パートナーを見つけたい』という企業さんに、事業規模拡大や企業活動を永く続けてもらうきっかけにしてほしい」と思いを語りました。
商工会議所には経営指導員がおりサポートできる体制が整っているとし、「エントリーシートの書き方のノウハウ提供なども考えていければ」と役割の充実も見据えます。さらに、「オンラインイベントになったことで、どこからでも参加いただけるようになった。イベントの知名度を上げて、まずは東海地方からの参加も促すなど全国展開できれば」と展望も語ってくれました。

新村さんと富山商工会議所の山崎真太郎さん(右)
今年度の「とやまビジネスドラフト」は10月1日(水)からエントリー受付が始まっており、オンラインで参加申込が可能。エントリー締切は12月5日(金)予定です。
今回は完全オンライン開催となり、忙しい経営者にとっても気軽に参加しやすくなりました。「ビジネスマッチングといっても、何から始めればいいか迷っている」という経営者の皆さん、まずは気軽にエントリーしてみませんか。
・北陸三県の商工会議所・商工会の会員事業所
・関西、中部、北陸新幹線沿線の商工会議所・商工会の会員事業所
※業種や規模は問いません
お問い合わせ
富山商工会議所 中小企業支援部
TEL:076-423-1171
Mail:toyama-bd@ccis-toyama.or.jp
ウェブサイト:https://www.ccis-toyama.or.jp/toyama/bd/
富山県商工会議所連合会、富山・高岡・氷見・射水・魚津・砺波・滑川・黒部商工会議所
■主管
富山商工会議所
■共催
富山県商工会連合会、富山県内各商工会、石川県内商工会議所・商工会、福井県内商工会議所・商工会
■後援
富山県
■特別参加
《商工会議所》上越・長岡・柏崎・小千谷・糸魚川・十日町・新井・上田・長野・佐久・飯山・高崎・大津・京都・大阪・神戸・神岡など
《商工会》能生・青海町(以上、糸魚川市)・大浦安・柿崎・上越南(以上、上越市)・軽井沢町など