Bリーグ1部(B1)の富山グラウジーズは11、12の両日、県総合体育センターに川崎ブレイブサンダースを迎え、2025-26シーズンのホーム開幕節を戦った。富山は第1戦、65-100と大敗を喫したものの、第2戦は88-78で制している。第2戦では、富山を長く見てきた記者にとっても初めての光景があった。(文・横田直、写真・熊谷浩二)

川崎、緊急補強のPG躍動
第1戦の第1クオーター(Q)、富山は12-26とリードを許す。第2Q、富山が約3分経過時点で21-29と追い上げたところで、川崎は10日に加入が発表されたばかりのポイントガード(PG)岡田大河を送り出した。

川崎はシーズン開幕前の9月19日、PG米須玲音が右肩を負傷し、全治未定と診断されたことを発表。米須は昨季、特別指定選手として加入し、シーズン終盤は正PGとして起用された。今季のチームづくりで、重要なポジションを占めていたと考えられる。PGの緊急補強を余儀なくされた川崎は、21歳の岡田に白羽の矢を立てた。岡田は中学時代に欧州へわたり、スペインやフランスのリーグでプレーした経験をもつ。
岡田はコートに立つなり、味方の3ポイントシュートを連続で演出し、2アシストを挙げた。自らBリーグ初シュートも決めて、富山を突き放している。20点リードで前半を終え、後半も引き続きスターターで起用されたあたり、すでにネノ・ギンズブルグヘッドコーチ(HC)の信頼を獲得しているようだ。
富山、シューター野﨑不在を憂う
富山もまた、シーズン開幕直前に主力選手をけがで欠いている。