富山県の南砺市観光協会五箇山支部は17日、五箇山と白川郷(岐阜県)の合掌造り集落の世界遺産登録30周年を記念し、相倉と菅沼集落でガイド研修会を行った。

 節目をきっかけに、互いの歴史や文化、生活面での違いや共通点を学び、今後の観光案内に生かそうと初めて企画。五箇山と白川郷のガイド、五箇山総合案内所の職員ら計23人が参加した。

 相倉では、ボランティアグループ・五箇山合掌いろりの会の山崎英信代表が解説。写真を見せながら、冬には一晩で1メートルの雪が降り積もることや、屋根のふき替えに使うカヤを地元で栽培していることなどを説明した。

 参加者は、集落内の展示館「勇助」も訪れ、こきりこ踊りも見学した。参加した白川郷のガイド、阿武(あんの)悦司さん(52)は「家の向きや屋根のふき方も全然違う」と新鮮に受け止めていた。