多彩な製造ラインに興味津々


北陸コカ・コーラプロダクツ砺波工場(砺波市)ではコカ・コーラや地元の天然水を使った「い・ろ・は・す」、アルコール飲料「檸檬堂(れもんどう)」などを作っています。子どもたちは工場内を見て回りながら、缶・ペットボトルなどに応じて製造ラインが異なることやコカ・コーラの歴史などを学びました。





地域貢献として工場に隣接する「さわやかパーク」を開放しているほか、リサイクルや植林活動などサステナビリティー(持続可能性)にも力を入れていることも知りました。最後に工場を背景に記念撮影をしました。

鉄の加工を実際に体験

コンチネンタル(富山市)では、鉄製のランタン作りなどを通じて金属加工の技術に理解を深めました。工場では機械カバーや建材など、さまざまな物を作っています。鉄製のランタンは親子で協力しながら部品を組み立てていきました。

実際に工場で使っている機械で、鍵のような形をした鉄の加工にも挑戦! 職人さんに手伝ってもらいながら重さを加えて鉄を曲げたり、くっつけたりしました。



作業を無事終えると、みんなで拍手を送り合いました。完成品はキーホルダーにして、ランタンと一緒に持ち帰りました。

手作業の多い大型バス

三菱ふそうバス製造(富山市)は大型バスの生産工程を見学しました。

大型バスを製造する工場は国内でも3カ所しかありません。さらにクライアントのさまざまなニーズに応じる受注生産のため、ほぼ手作業で塗装や内装を行っています。

コロナ禍が収束し観光バスのニーズが高まっており、現在はスタッフを増員しているそうです。完成したバスが並ぶ駐車場には、さまざまなデザインの車体がずらり。子どもたちは興味深そうに見入っていました。

1日の体験を新聞に

締めくくりは、北日本新聞越中座(富山市)でオリジナル新聞づくりです。

見学中、ワークシートに書いたメモを基に記事をまとめます。驚いたことや、みんなに伝えたいことを見出しに取って、商品の特徴や製作工程などを書きました。見出しにそれぞれの率直な思いが表れています。

北陸コカ・コーラプロダクツ砺波工場の新聞
コンチネンタルを取り上げた新聞
三菱ふそうバス製造を紹介する新聞

この日の最高気温は富山で県内観測史上最高となる39・8度を記録しました。暑い中、子どもたちはたくさん学び、富山のものづくり産業の奥深さを体感しました。皆さん、お疲れさまでした!

産業観光バスツアーは、とやま産業観光推進協議会と北日本新聞社が主催、県商工会議所連合会が協力し、2023年から夏休みに合わせて実施しています。