たまには、いいごはん、食べたい!物価高による節約に疲れて、こんな心の声が聞こえてくるような…。フレンチ、ウナギ尽くしの定食、会席料理。普段食べている一皿よりワンランクアップのメニューもいかがでしょう? あなた好みのご褒美を見つけに、ページをめくって。(情報は取材時の内容です)

四季料理 華生(はなしょう)(上市町)

細やかな技術で四季を表現

「ミニ会席」(3,300円、前日まで要予約)
繊細で美しい料理に引き込まれる。平日のみ提供(お盆期間は休止)。内容は季節によって異なる

2代目の戸田大地さんが作るのは、素材の持ち味を端正に引き出し、季節の移ろいを表現した日本料理。夜のコース料理はもちろん、気軽に楽しめる「ミニ会席」でもその真価は発揮されている。

先付からお造り、蒸し物、焼八寸などをコース仕立てで提供。「お客さまの心まで満たすような料理を目指しています」という戸田さんの言葉通り、隅々まで細やかな技術と心遣いが込められている。彩り豊かで一つ一つが味わい深い。 

「華かご膳」(1,650円) 旬の味わいを詰め込んだランチメニュー。平日のみ提供(お盆期間は休止)

戸田さんと家族らの接客も温かく、心ほぐれるひとときを過ごせる。季節が変わるたびに足を運びたくなる一軒だ。

2代目の戸田大地さん(左から2番目)と 妻の操さん(左)、 父の研一さん(右から2番目)と母の真弓さん

 

中国料理 リトル上海(富山市)

夏の不調改善が期待 薬膳の中国料理コース

「夏美」(4,000円)
あっさりとしながらもこく深い味わい。6〜8月限定で3日前までに要予約。2人前から注文可

お手頃な「日替ランチ」のメニューを月ごとに示し、中国料理好きの心をくすぐる。ファンはホームページやチラシでお目当てのチェックを楽しんでいる。

リッチなランチを食べたい時には、夏の薬膳コース「夏美(しゃめい)」はいかが。中国の資格「営養薬膳師」を持つ料理長が、食材の性質を生かした組み合わせにこだわる。

体のほてりを冷ましたり滋養を高めたりする効果が期待され、夏の不調を癒やしてくれそう。例えば「夏バテ防止に!鰻(うなぎ)と豚肉の煮込み蒸し」は疲労回復を意識。味にも妥協しない。2時間蒸した具材は口の中でとろとろにほぐれ、うっとりしてしまうだろう。

「日替ランチ」の一例(1,200円) 平日限定。写真は「特製ユーリンチー、エビと卵のチリソース」で、ご飯とスープ、デザートが付く
料理長の栗田高文さん(左)とマネージャーの山﨑紘量(ひろかず)さん

撮影:さいとう写真事務所、南部スタジオ