「不可能立体」という言葉をご存じですか?
一見するとごく普通に見える立体の図形なのに、実際には存在しえないもののことです。
エッシャーはこの手法を使ってだまし絵を描いたことで有名ですね。
下流から重力を無視して上流に水が登っていき、永遠に循環し続ける水路と滝の絵など、だまし絵は見れば見るほど不思議でその世界に引き込まれます。
そんな不思議な不可能物体は、「二次元で描くことはできても、三次元の現実では不可能な物体」のはずですが、実は「現実の立体」として作れるんです !
ちょっとびっくりしませんか?
図書館で借りた本を見ながらいくつか作ってみました。
左の写真は左奥に延びているはずの角柱が、右の柱の手前にあるように見えます。
右の写真は、下の段では四隅にある4本の柱が、なぜか屋根の上で一直線上に並んでいます。
※この立体は、本当はこんな形をしています。
物事はある一点から見ると不可解な形をしていても、多面的、客観的に見ると本当の姿が見えてくる…
そんな大切なことを実感しました。