県内は暖かい日が続き、自転車でお出かけするのが楽しい季節になってきた。この春から通勤や通学で乗り始めた人もいるだろう。手軽で快適な移動手段ではあるが、不注意や点検不足による事故も毎年報告されている。独立行政法人製品評価技術基盤機構(東京、NITE=ナイト)は、「転倒や衝突によって大けがにつながる可能性がある。今一度安全に利用するためのポイントを確認してほしい」と呼びかけている。
10代が最多、通学利用で
2019年から24年までの6年間、NITEに報告された自転車の事故は502件あった。19年6月には、ハンドルを固定する鍵が誤作動し、走行中にハンドル操作ができなくなる製品のリコールが実施された。その影響で、年別では19年付近でリコール対象製品による事故が多発。それを除くと、事故件数は毎年ほぼ横ばいだ。
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