富山駅の南北を走る路面電車のレールがつながり、5周年を迎えました。市内電車の南北接続は「富山駅を貫通」と表現されることがあります。通し営業の店特集号なので、「貫通」した市電に着目! 運行する富山地方鉄道に、岩瀬浜—南富山駅前間でおすすめグルメを聞きました。(情報は取材時の内容です)

富山地鉄総務課の稲場大地さん
市内電車の南北接続とは
2020年3月下旬、富山駅の北側で運行した旧富山ライトレールのLRT(次世代型路面電車)と、南側で富山地方鉄道が走らせる市内電車のレールを、駅高架下でつないだ富山市の事業。100年以上続いた鉄路による市街地の分断が解消された。

《岩瀬浜電停から徒歩2分》
Pasta&Cafe Termini テルミニ

撮りたくなるプリンやクリームソーダ

岩瀬浜電停の近くの岩瀬カナル会館に、パスタやスイーツ、ドリンクが楽しめるカフェが入っている。市電が南北接続した数カ月後に移転オープンした。市電に乗って訪れる客もいるという。

「オレオが乗ったテルミニプリン」(手前、450円)「桃のレトロクリームソーダ」(640円)プリンの食感は滑らかで、サクサクのオレオとの食感の差が楽しい。クリームソーダは爽やかな甘さ

一押しは複数種類あるプリン。もっちりとした食感がたまらない。「オレオが乗ったテルミニプリン」は、チョコレートソースがかかった生クリームの上に、オレオがどんとのり、インパクト大。20種類以上をそろえるクリームソーダと並べると、さらにかわいく、写真に収めたくなってしまう。

「菜花と魚卵のペペロンチーノ」(1,320円) 唐辛子やニンニクの効いたオイルが、やや平たいリングイネに絡む。昨年、菜花のシーズンに提供したところ好評だった
稲葉さん:プリンがおいしく、見た目もかわいくて気に入りました。市電に揺られて街巡りし、おやつ時はTerminiさんで一服しては?  「市内電車・バス 1日ふりーきっぷ」(大人650円、小人330円)をぜひチェックして。

 

 

《南富山駅前電停から徒歩10分》
つけ麺 是・空(ぜくう) 富山今泉店

うまみ凝縮 濃厚スープ

「元祖濃厚魚介つけ麺」の看板が目立つ。南富山駅前電停から歩いて行ける範囲に、北陸で展開する「らーめん岩本屋」の系列店「つけ麺 是・空」がある。売りは、アピールする通りつけ汁だ。

「つけ麺 中盛(330g)」(1,050円) 自家製麺は、うどん用粉に風味豊かで栄養価の高い全粒粉をブレンドし、コシがかなり強い。「大盛(500g)」まで値段が一緒

高濃度の魚介系スープに、動物系の濃厚かつまろやかなスープを掛け合わせている。魚介系スープは宗田節やさば節などからエキスを絞り出し、動物系は丁寧に下処理した国産豚足や鶏の足「もみじ」を8時間煮込んでいる。粗めの魚粉をトッピングし、さまざまなうまみが自家製麺に絡む。思い切りすすって味わおう。

「唐揚げ」(1個270円) 写真は3個。一つ一つが大きく、箸で持つ手が震える。外側はザクザク、中はジューシー
稲葉さん:つけ麺のおいしさに気付いた店です!  唐揚げはかなり大きく、自分へのご褒美に注文しちゃいます。
 

 

撮影:南部スタジオ