「元メガバンカーの農家」という異色の経歴を持つ中谷幸葉さん。昨年3月にはスプラウト栽培などを手掛けるシテン株式会社(射水市)を設立し代表に就任しました。今は一般社団法人とやまのめ(※)とスプラウト農家の「二足のわらじ」で、県内で活躍の場を広げています。そんな中谷さんとは何者なのか、この記事では10問の質問でその正体に迫ります!

 ※一般社団法人とやまのめ:射水市を拠点に「人と地域をイキイキの連鎖でつなぐ」という地域のお悩み解決やコミュニティーの形成・運営を行う団体。中谷さんは代表理事を務める。

 

 ー中谷さんのバックグラウンドを教えてください。

 出身は茨城県です。親と同じ教員になることが小さい頃からの夢でした。父が授業をする姿を目にし、「人に影響が与えられる仕事がしたい!」と思い、受験勉強を始めました。当初は東京学芸大を志望していましたが、推薦受験に失敗し、早稲田大学へ進学しました。大学時代はサッカーひとすじ。就職の時期を迎え、手っ取り早く社会や経済を勉強したいと銀行を選択し「せっかく入るなら一番のところへ」と前職のメガバンクに入りました。4年半の銀行員時代は、金融の知識はもちろん、社会課題の解決などについても学ぶことができました。

 
中谷さんの幼少期とサッカー部時代

まちづくりに惹かれ富山へ

 ー富山にゆかりがないように思えるキャリアです。

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