富山県の高岡龍谷高校の調理科の生徒6人が考案した料理が、北陸農政局がまとめた冊子「災害時にも役立つ和ごはんレシピ」に掲載された。14日に同校で冊子の贈呈があった。
能登半島地震を受けて同局が企画し、北陸4県の調理師養成課程のある高校5校に依頼した。県内からは同校の調理科1~3年生が1点ずつ考え、校内選考で6点を提供した。
道下由佳さん(3年)はお茶漬けの素を使った「和風パスタ」を考え、「大葉で彩りを工夫した。いろいろな人に作ってもらえたらいい」と話した。石川県の郷土料理をアレンジして「やきとり缶の治部煮風」を考案した津田莉那さん(同)は「食べ慣れた味を災害時も食べられる。一生懸命考えたので載ってうれしい」と喜んだ。
向川菜々美さん、谷永夏恋さん(1年)、園二葉さん、縄井美優さん(2年)も、水や火が要らない、ポリ袋を使うなど気軽に作れるレシピを提案した。
冊子は30点を紹介し、A5判36ページ。2千部作り、イベントで配布する。同局のホームページでも掲載している。