富山市合併20周年を記念した「未来へつなぐ とやま伝統芸能の祭典」が5日、同市総曲輪のグランドプラザで開かれた。市内の八尾、下大久保、岩瀬各地区の曳山(ひきやま)が並んだほか、特設ステージでは9団体が踊りや演奏を披露した。
市内各地の伝統文化に親しんでもらいたいと、市が企画。越中八尾曳山祭、岩瀬曳山車(ひきやま)祭、高砂山願念坊(がんねんぼう)祭で巡行している3基の曳山が並び、来場者は絢爛豪華(けんらんごうか)な彫刻や装飾に見入った。
特設ステージでは、岩瀬地区の「岩瀬まだら」、熊野神社(婦中町中名)に伝わる国指定重要無形民俗文化財の稚児舞のほか、「越中おわら節」などの披露があった。
家族で訪れた同市大久保小学校4年の野田奈央さんは「笛や三味線を演奏する姿が美しかった。曳山にも歴史を感じた」と話した。