砺波市は7日、同市大門の県花卉(かき)球根農業協同組合で、皇室に献上する富山県産球根の箱詰式を行った。6品種の計4500個を天皇、皇后両陛下や宮家に贈る。
市職員2人がネットに入った球根を丁寧に箱に詰めた。11月12日に夏野修市長と、石田智久組合長が宮内庁に持参する。
6月中旬の県チューリップほ場品評会で農林水産大臣賞に選ばれた高島宗雄さん(魚津市)の「黄小町」や、北陸農政局長賞の井上博貴さん(砺波市)の「白雲」など入賞した5農家と1事業所の球根を献上する。
球根の献上は、1954年から毎年行っている。式に先立ち、球根収穫感謝祭の神事が執り行われ、石田組合長らが今年の収穫に感謝した。石田組合長は「生産量は数年続けて激減しているが、維持、拡大できるよう頑張っていきたい」と述べた。
6品種は、今月10~13日にチューリップ四季彩館で開かれる「となみチューリップ球根まつり」(北日本新聞社後援)で販売する。