「単純に1位の選手が強かった」。招待選手として初出場した杉保は栄冠にあと一歩及ばず、レース後は悔しさをにじませた。

 序盤は優勝した佐藤と共に走るも、苦手な上り坂で差がついた。夏の合宿で対策をして臨んだが、新湊大橋の上りは経験があまりない急勾配だったという。「風も強く、想像以上に体力を奪われた」と言う。

 後半は単独走を強いられたほか、残り約2・5キロの給水所では両脚がつるアクシデントもあった。「沿道から名前を呼んで応援してくれたことが力になった」と話す。

 自動車メーカーの検査部門で働く26歳。五輪や世界陸上の日本代表入りを目指す。12月に山口県で開かれる大会に出場を予定し「日本人1位を目指す」と意気込んだ。(生田稔)