一年365日、カレンダーを見渡せば毎日のように何らかの記念日がある。さまざまな記念日を制定する一般社団法人「日本記念日協会」(事務局・長野県佐久市)によれば、協会が制定したものだけで年間約2800もの記念日があり、1年でほとんどの日が何らかの記念日になっているという。ところで、きょう7月4日は「滝修行の日」となっていることをご存知だろうか。しかも制定の立役者は富山県人だ。協会に「滝修行の日」の記念日制定を申請した善光孝さん(61)=高岡市伏木国分、都市交通政策技術者=に制定の経緯を聞いた。

心地よさに“ハマった”

 善光さんが滝修行を始めたのは2002年8月。運動不足の解消にと始めた空手道の稽古の一環だった。転機は04年1月。上市町の大岩山日石寺での大寒の滝修行だ。本厄の厄落としのつもりで、空手着姿で滝つぼに向かったという。

 「少し足を漬けたらとんでもない冷たさで。冷たいというより痛い。“こりゃダメだ、やめよう”と思ったけど、アマチュアカメラマンの皆さんが撮影しようと周りにたくさん集まってきて、やめるにやめられなくなったんですよ。何とか滝に入ったけど、1分もいられなかったですね」。善光さんは笑いながら振り返る。ただ、滝つぼから出た途端、例えようのない心地よさを感じたという。

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