富山県砺波市の栴檀山(せんだんやま)地区の特産で市認定の「となみブランド」になっている「ふく福柿」の収穫が、同市井栗谷新の畑で本格化している。9月に気温の高い日が続いた影響で、例年より1週間ほど遅れているが、甘く育っているという。11月中旬までに例年並みの9トンの出荷を見込む。
同地区の農家8軒でつくる「ふく福柿出荷組合」(宮木武司組合長)が約2・2ヘクタールで約900本の渋柿「刀根早生(とねわせ)」を栽培する。収穫後すぐに炭酸ガスで渋みを抜く。上品な甘さとジューシーな食感が楽しめる。
収穫は15日から始まった。17日は青空の下、農家が色づいた柿を取り、選別した。宮木組合長は「楽しみにしてくれる人に応えられるよう一生懸命育ててきた。旬の味を届けたい」と話した。
19日から同組合の直売所(同市東別所)や道の駅砺波、市内のスーパーなどに並ぶ。